以前当サイトが取材をさせて頂いた恋愛事情専門家・コラムニストの神崎桃子さんが、2019年11月末日に新たな書籍を執筆しました。
タイトルは「なぜ女はこんなことで怒るのか ~不機嫌な彼女をなだめる10の掟~」です。
まさに女性の怒りの感情が理解できない男性である筆者が、この書籍を実際に読み本記事でレビューをします。
冒頭ですが簡潔に結論を述べると、とても読みやすく面白い男女関係の参考書だったので、興味がある方は是非購読をおすすめします。
基本情報
読了時間目安 | 3時間 | 値段 | Kindle 価格:594円(税込) |
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著者 | 神崎桃子 | 出版社 | impress QuickBooks |
読んだ後の率直な感想
というのが、書籍に対する感想です。
もっと簡潔に述べると、月並みな言葉ですがとても面白かったです。
内容としては男性が「え?何で怒るの?」と女性に感じる10のケースについて、それぞれ原因や対処法が書かれています。
そもそもの女性の生態と共に当時の心理を改まって解説されると目からウロコが落ちそうな内容もありますし、生態を知ることで10以上のもっと多くのシーンで役立つ知識が詰め込まれています。
この本をおすすめしたい人
タイトルから察するに「女性が些細なこと(だと思っていること)で怒るのが分からない人」が読むべき本だとは分かりますが、実際はどんな男性でも読むべき一冊です。
また、恋愛でなくとも人付き合いをする上で重要なことが書かれているため、異性・同性関係なく円滑な人間関係を築きたいという方にも役立つでしょう。
また本の中で「男は~~~だよね」と男性の視点に触れることもしているため、「あ、男ってこんな考え方するんだ」と女性からしても気付きの多い内容となっています。
恋愛コラム・恋愛書籍というジャンルを超えた社会生活実用書であるこの本は、結果的に性別・年齢問わず全員におすすめの一冊だと言えます。
ネット上の口コミ・評判
読んですごく納得
今まで疑問に思っていたけど、女性に聞く訳にもいかない事がわかりやすく解説されています。すごく読み易くてサクサク内容が入ってきます。
今後、彼女とコミュニケーションを取るうえでの参考にしますね。
引用:amazonレビュー
ここに書かれた10の掟はどれも「あるある」だと思いました。
女性がそう思う心理と、男性がとるべき行動が的確に書かれています。私がもっと若いころにこの本を読んでいたら、女性にモテモテだったかもしれません。モテたい男性や夫婦円満にしたい男性におススメできる本です。
引用:amazonレビュー
ページ数は多く読み応えはあるが、一章ごとは短くテンポよく読めるので、通勤電車や寝る前のベッドのなかでさっと読むのにもピッタリだ。疲れてる、時間がない、そして何より、「もう女性にも恋愛マニュアル本にも傷つきたくない」男性にとってこの本は福音の書となるだろう。ラストの「あとがき」は必見、著者の執筆スタンスと愛情溢れる恋愛観が詰まっていて爽快な気分で読み終えられる。
今までの「女性作家による恋愛指南書」に傷ついてきた男性には特にオススメの一冊だ。
引用:amazonレビュー
読んでみて感じた読むべき3つの理由
男を理解した文章と言い回し
最初に読んでみて感じたことは、恋愛本独特の読み進める際の倦怠感が無いということ。
これは神崎さんが女性だけでなく男というものも理解し丁寧なアプローチをしているからに他ありません。
上から教えるのでなく横から諭しているのでストレスを感じず、それでいて「これはもう仕方ない!」ということはバッサリ書いているため男性脳で内容を頭に入れやすいです。
かつ、あるあるな共感ポイントを多く設置しており、感情移入がしやすいというそもそものライティング技術もちりばめられています。
また、落ち着いて2度読み返してみると神崎桃子さんの文章や言い回しは男を理解した上で、さらに納得させることを意識しているのが分かります。
言い切るところは言い切る文章の決断力、「よく考えてみて、こうなった方が最悪じゃない?」と言って「確かに!」と思わせる論理的な説得。
どちらも男性が言語を理解し共感しやすい要素だと言えます。
こういった男性ウケする文章を書ける女性は多くはいないので、読書慣れしていない人には特に読んでみて頂きたいです。
経験則と科学的根拠を織り交ぜた解説
本書では、豊富な恋愛観や経験則からくるアドバイスかと思いきや、科学的な根拠をもとに解を示してくれる事もありました。
女性目線での「実はこうなの」と、人間のそもそもの生態や科学的根拠を提示して「実際にこうなの」の2つの解説は、これ以上ない信ぴょう性を感じることが出来ます。
恋愛書籍は数多くあります。
それに伴いネット上では恋愛をそんなに網羅しているわけでもない一般人が恋愛についての理論を語り、またそれに多くの方が反応することで、個人的な感性が革新的な意見かのようにシェアされ錯綜していることが多くあります。
そんな中で多角的な視点から正確な情報を追求し教えてくれる本書は、わざわざお金を払って読む価値があると感じました。
理解させ結論を出すまでのアプローチが秀逸
本書では、多くの男性が度し難い女性の「感情的な部分」を秀逸なアプローチで分かりやすく紐解いてくれています。
「女性のコレは男で言うコレ」という例え話や「ここで男性なら~~~って思うよね」といった語り口調は、じわじわと内容を理解させつつ結論を出すための布石となっています。
また、アプローチの優秀さは書籍全体の構成からも汲み取ることが出来ます。
10の掟が解説し終わった巻末の11章目で、最後に女性の怒りの根底にあるものを再確認させてくれています。
女は好きじゃない相手には基本、めんどくさくなんてならない
本来ならばもっと多くの文章を抜粋したいところですが、それは実際に読んでいただきたいので控えたいと思います。
恋愛本にして短編小説を読み終わったような清々しさを感じる構成も、数ある恋愛本の中から本書を選んで読んだ意味を感じることが出来るでしょう。
【まとめ】ただひとつの難点
この書籍から得た知識を実際に活かすにはひとつ難点があります。
それは今回得た知識に納得すること、さらに実践することです。
元来、男という生き物は頑固で見栄っ張りです。
筆者もその頑固で見栄っ張りな男性であり、ここまで神崎さんが分かりやすく紐解いて解説してくれた情報をすぐに活かすことは出来ないでしょう。
幸いながら何度読んでも苦にはならない文章とボリューム、そして利便性の高い電子書籍という特性があるので、ゆっくり二度三度と読み返し少しずつ意識に刷り込んでいこうと思います。
「え、何で怒ってるの?」といった場面に備えた転ばぬ先の杖として、スマホにそっと入れておいてはいかがでしょうか?