婚活をしている皆さんごきげんよう。
ところで、婚活をしているとよく「高望み」というキーワードを見聞きすることが多いのではないでしょうか。
高望みと言えば、すなわち自分の身の丈に合っていない相手を求める人のことを指します。
そうは言っても「いやいや、高望みの基準って何よ?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
本記事ではそんな「高望み」の基準についてお話させていただきます。
ちなみに「理想が高い」とか「高望みし過ぎ」という言葉は、どちらかと言えば男性より女性に投げかけられやすい言葉です。
男性の場合は良くも悪くも単純で、女性に求める条件は「顔」と「年齢」しかありません。
しかし女性が男性を見定める条件はもっと沢山あるため、高望みし過ぎだと思われやすいのだと思います。
というわけで本記事では「女性の高望み」に焦点をあてて論じていきたいと思います。
高望みとは
本題に入る前に、高望みの定義について明らかにしておきましょう。
例えば「年収1000万円以上の男性が良い」という女性が高望みのやり玉として挙げられやすいですが、そうではありません。
例えばモデル並の美貌とスタイルを持ち合わせた20代の女性が年収1000万円以上の男性を求めているとしたら、それは高望みとは言いません。
相手に求める価値と自分の価値が等価交換できるのなら、それは高望みではありません。
明らかに自分が提供できる価値以上の価値を条件として相手に求めること、それを高望みと言います。
エルメスのバーキンを物々交換してほしかったら、代わりにロレックスを差し出す、これが等価交換です。
私があげられるのはコーチの財布だけど、アナタのバーキンをください、というのは明らかに価値が釣り合っていない要求ですよね。
こういう要求が高望みです。
自分の希望が高望みかどうかは、ご自身にどれだけ魅力があるのかを考える必要があるでしょう。
高望みに該当する条件
女性が男性に求める条件として、一般的には
- 容姿
- 身長
- 年齢
- 年収
- 学歴
が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
容姿
まず真っ先に相手に求める条件として挙げられるのは容姿です。
婚活アプリや結婚相談所で男性を探すとき、「OK」や「NG」を選択することになるでしょうが、その選択は本当に身の丈に合っていますか?
以下に顔面偏差値の目安を記載しておきます。
目安 | 顔面偏差値 |
---|---|
モデルにスカウトされたことがある | 70~ |
今までの人生数え切れないほどナンパされた | 60~ |
今まで10回くらいナンパされたことがある | 50 |
今まで5回くらいナンパされたことがある | 40 |
今まで1回もナンパをされたことがない | 30以下 |
ナンパをする男は、街を歩いている女性に声をかける際には「顔面」しか見ていません。
そこに「性格」とか「年齢」といった要素は一切加わりません。
そして、ナンパをしている男性は「めちゃくちゃ可愛い子」だけではなく「現実に落とせそうな子」にも声をかけます。
ですから、まぁそこまで美女と言われるレベルではない普通レベルの女性でも、繁華街を歩いていればナンパの1度や2度くらいはされるものです。
なので、ナンパをされた経験回数というのは、女性の顔面偏差値を図る指標としてはかなり優秀です。
上の顔面偏差値の表を参考にするなら、一般的にイケメンと言われるレベルの男性にアプローチをかけてもいいのは人生で10回以上ナンパをされたことがある女性だけです。
男性からナンパのターゲットに選ばれた経験がそこまでないのに、結婚相手に求める男性には高いレベルの容姿を要求していませんか?
自分の胸に手を当てて、さらに鏡を見て、相手に求める容姿レベルが高すぎないか、己に問いかけてみてください。
身長
男性に求める「身長」が、どこからが高望みなのかを知るために、まずは男性の平均身長を知っておく必要があります。
総務省の統計によると、年齢別の平均身長は以下の通りです。
年齢 | 平均身長 |
---|---|
26歳~29歳 | 171.4cm |
30歳~39歳 | 171.5cm |
40歳~49歳 | 171.4cm |
50歳~59歳 | 169.8cm |
引用元:e-Stat
以上が日本人男性の平均身長です。
ちなみに割合で言うと175センチ以上の男性は24%、180センチ以上になると6.4%しかいません。(参照:身長の年齢別分布)
ですから、175センチ以上の男性を希望しているのに、アナタ自身が女性の上位24%に入る魅力を持ちあわせていないのなら、それはもう高望みです。
ちなみに男性は女性に対して身長にこだわりがある人は多くありません。
ですから、男性に対して身長という身体的な魅力を求めるのなら、自分自身にも身体的な魅力があるかどうかを考えてみた方がいいでしょう。
足が細いとか、胸が大きいとか、そういうやつです。
男なら誰もが望むようなスタイルを持ち合わせていないのに、175センチ以上の男性を求めているのなら、それはもう高望みです。
年収
皆さんお待ちかね、お金についてのお話です。
そうです、男性の年収です。
ひとまず国税庁が発表している平成29年度の年齢別の男性の平均年収を見てみましょう。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
25歳~29歳 | 393万円 |
30歳~34歳 | 461万円 |
35歳~39歳 | 517万円 |
40歳~44歳 | 569万円 |
45歳~49歳 | 630万円 |
引用元:平成29年分民間給料実態統計調査
以上が年齢別の平均年収です。
もしアナタが30歳の男性を希望していて、かつ年収500万円以上を求めるのなら、それはもはや高望みなんです。
500万円以上の年収を希望するなら35歳以上の男性にターゲットを変えてください。
地域差はありますが、今や結婚というのは共働きが前提であるケースが多く、それこそ都心部とかだと共働きせずに結婚生活を維持するのは非常に困難です。
結婚をして専業主婦になりたいなんて言っていいのは家賃の低い地方に住んでいる人だけです。
景気の良い時代ではありませんし、少子高齢化が進む日本ではこの先も経済的な明るい展望は期待出来ませんから、平均年収が右肩上がりに伸び続けるなんてこともないでしょう。
婚活をする上で「男性の年収」ではなく「世帯年収」で考えられない女性は売れ残ってしまう可能性がとても高いです。
ちなみに「年収1000万円以上」なんていう常軌を逸した希望を提示する女性も中にはいらっしゃるようです。
「そんな世間知らずな女性がこのご時世いるわけがない」
「そんなものは未確認生命体だ。ツチノコに等しい。」
と思っていたのですが、結婚相談所の人の取材をしていると、どうやらそういう女性も婚活界隈にはそれなりに生息しているらしいです。
年収1000万円以上の男性に見合う女性だったらそもそも「婚活」なんてものせずに恋愛結婚してますよ、なんて残酷に切り捨ててもいいんですが、念のため現実を知っていただきましょう。
年収 | 割合 |
---|---|
100万円以下 | 3.2% |
100万円~200万円 | 6.7% |
200万円~300万円 | 11.8% |
400万円~500万円 | 17.7% |
500万円~600万円 | 13.3% |
600万円~700万円 | 9% |
700万円~800万円 | 6.3% |
800万円~900万円 | 4.4% |
900万円~1000万円 | 2.9% |
1000万円~ | 6.9% |
引用元:平成29年分民間給料実態統計調査
この表を見れば「1000万円以上」なんて非現実的な条件を提示する女性がいなくなることを望みます。
男性の給与所得者の中で、1000万円を超える人は全体の6.9%しかいません。
当然ですが、その6.9%の中で「結婚をしていない人」という条件を付けたしたらさらに減ります。
加えて「40歳以下」という条件を加えたらもっと減ります。
1000万円以上の所得がある男性の平均年齢って47歳ですからね。
もっと言うと、婚活をしている人の多くが何かしらの婚活サービスを利用しているでしょうから、「アナタが利用している婚活サービス(アプリや結婚相談所など)を利用している人」という条件を付け加えると、該当する男性は著しく減ります。
学歴
年収や身長ほどこだわる人は少ないでしょうが、男性に対して求める条件として「学歴」を挙げる女性も少なからずいらっしゃいます。
ただ、つくづく疑問なんですが、学歴にこだわることに何の意味があるんでしょう?
現在の年収や職業がその人の全てなわけじゃないですか。
起業をして高額な所得をえていたとしても高卒だったらNGってことですか?
逆に慶應や早稲田を卒業してさえいれば非正規雇用でもOKってことですか?
最低条件として「大卒」を挙げるのならまぁ分かりますが、大学名まで挙げるのはもはや「結婚相手が見つからなくてもいい」と高らかに宣言しているに等しいです。
いいですか、条件を増やすということは条件にマッチする男性の数は減るんだ、ということはよく頭に叩き込んでおいてください。
大切なことは
高望みと言われてしまいがちな条件を挙げました。
しかし、結婚相手に対してそれらの条件を1個も求めるなとは言いません。
当たり前ですが、結婚相手は誰かに強要されたり、嫌々するものではありません。
今や結婚はしてもしなくてもいい時代ですから、やはりメリットがなければ重い腰が上がらないのも事実です。
ですから、自分の身の丈に合う範囲内で条件をいくつか設定するのは問題ありません。
大事なのは「自分の身の丈に合っているかどうか」を考えることです。
もしアナタが容姿端麗でスタイル抜群な20代の初婚女性だったら何を望んだっていいんです。
ですが、そうでないならいくつかの条件は取り下げましょう。
結婚生活というのは常に妥協の連続です。
妥協が出来なければ結婚生活は長くは続きません。
婚活においても同じことです。
全て自分の望みをかなえようとするのではなく、いくつかの条件を望むのであればいくつかの条件は諦める。
婚活においても、そんなスタンスが大切です。