結婚相談所って、気になるけどちょっと入りづらいな・・・と思っている方も多いはず。
とは言え、ただ待っているだけで条件に合ったパートナーに出会えるとは限りません。
数多くある結婚相談所の案内やHPを見ていても、料金もサポートもさまざまで迷ってしまいますよね。
その中で、政府認定機関のコーチング・心理カウンセリングの公的資格・人材業界で培ったカウンセリング技術がある結婚相談所が、東京市ヶ谷にあるリリー・マリッジ・エージェントです。
本気で婚活をするなら、趣味の延長のような相談所ではなく、きちんとしたノウハウがありカウンセリング技術に長けた相談所を選びたいところ。
今回は人材業界で1万人以上のマネジメント経験をお持ちの代表・三橋茂雄さんにインタビューを行いました!
- 1 結婚相談所を利用されるきっかけ
- 2 結婚相談所の選び方のポイントを教えてください。
- 3 婚活が上手くいく人の特徴
- 4 結婚に対する価値観の変化
- 5 今まで最も印象的だった会員様のエピソードがあれば教えてください。
- 6 カウンセリング内容について
- 7 他の結婚相談所と比べてリリー・マリッジ・エージェントの強みはありますか?
- 8 結婚相談事業を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。
- 9 適切な婚活アドバイスができるようになるために学んだことがあれば教えてください
- 10 今の結婚相談所業界の改善点はありますか?
- 11 婚活のカタチが多様化する現代において結婚相談所はどのような役割を果たすのか
- 12 まだ結婚していない若者に一言
- 13 最後に
結婚相談所を利用されるきっかけ
——結婚相談所を利用される方も多くは、どのようなキッカケで利用しようと考えているのか教えてください。
三橋さん:一番大きなきっかけとしては、周りに結婚される方が増えたことが動機付けになっています。
要因としては、周りに適正な結婚対象になる異性がいない職場だったりコミュニティをプライベートに持っていないという状況です。
具体的にアクションを起こすにもそういったプールにいないという方が多いです。
——職場にそもそも異性がいないという方が多いのでしょうか。
三橋さん:そうですね。
女性で多いのが、コールセンターや人材会社、ナースなどの医療現場にお勤めの方が多いです。
男女共通だと、研究職の方も多いです。もともと恋愛リテラシーが高くない人たちだったり、エンジニアの方も男性ばかりで職場に女性がいないケースが多いですね。
あとは士業などの個人でやられている方や公務員も多いですね。
——公務員の方は意外です!
三橋さん:公務員は何年かごとに職場を変えられることもあり、地方公務員だとコミュニティが小さいということも挙げられます。
職場は高齢な方も多く、結婚対象となる方の出会いはなかなか難しいようです。
そういったバックグランドと動機があり、その中から結婚相談所に来られる方は、周りに相談所でアクションされた方がいて・・・というのがきっかけになっています。
紹介もありますが、アプリなどにトライしてみたけれどうまく行かなかったという方も多いですね。
結婚相談所の選び方のポイントを教えてください。
——東京には数多くの結婚相談所がありますが、その中で選び方のコツはありますか?
三橋さん:選び方は、どういった婚活をその方がしたいのかによります。
例えば自分がアクティブで、単純に場の提供がほしいという場合なのか、じっくりカウンセリングを受けてサポートをしてほしいのか。
もう一つはテクニカルな部分として、恋愛テクニックやデートコースだったり、あるいはコミュニケーションの取り方だったりを指導するところもあります。
金額も非常に安いところから高額なところ、対象もエグゼクティブや高学歴特化などもあるので、そこも目的によるかなと思いますね。
——料金面ってピンキリですがどのような料金体系の結婚相談所がいいのでしょうか。
三橋さん:非常に難しくて、結婚相談所の料金の付け方って自由なんですよ。
連盟も大まかにガイドラインを出していても、こうでなけれなならないというのはありません。
フランチャイズではなく、加盟店という形なのであくまでインフラとして看板とツールとしてのシステムを使うだけであって、個店なのであまり関係ないんです。
連盟に加盟しても値付けは自由なんですよ。
極端にいうと10倍くらいの月会費の開きがあったりもしますし、成婚料も0のところもあれば3、40万だったりもしますね。
それぞれの活動方法と会費がベースになっている会社や、成婚料が高くなっているところもあれば全体的に高いなんてところもあります。
安かろう悪かろうという訳ではないですが、高ければいいわけでもありません。
料金以上に、ズバリ実際にカウンセラーの話を聞いてみて、そこのコンセプトと相性がうまく選ぶコツだと思います。
婚活が上手くいく人の特徴
——結婚相談所で婚活をされる方で、上手くいく人の特徴を教えてください。
三橋さん:内面を見て判断したいという方はうまく行きやすいです。
外見や年収といった条件だけで決めない人ですね。
あとはまずは会ってみようとチャレンジしたり、活動をある程度積極的にされる方はうまく行きます。
——やはりトライして経験値を上げるのがいいのでしょうか。
三橋さん:男女共にですが、もともと恋愛に長けた方は少ないので、打席に立たずに試合を見ているだけではうまく行きません。
たまに試合に出てみても打てないじゃないですか。マウンドに立ってもいい球が投げれなかったり。
なんども同じことを繰り返すうちにパターンとして分かるのと、少なからず洞察力も身についてくるのでアクティビティが多い方と成婚は比例します。
もちろんたまたま勘と運が当たる方もいますが、そのたまたまが1年後かもしれませんし、あれこれ条件を付ける方よりも最初の的を射る方が成婚しやすいので、決めつけない方がいいですね。
最終的に中身を見る方が成婚されていて、そういった方で最後まで条件を気にするケースは少ないです。
——数を重ねるうちに条件が高すぎたと気づいていく感じでしょうか。
三橋さん:お互い条件は少なからずあるでしょうけど、最初は年収1000万という条件いっていた人が500万前後の年収の方と成婚したりします。
男性の場合はモデルみたいな方にばかり申し込んでいた人でも最終的には中身が合った方を選ばれるケースが多いですね。
——逆に上手くいかない人の特徴はありますか?
三橋さん:先ほどの逆で、年収いくら以上じゃないと嫌だといったように決めつける方ですね。
それでいてアクションが少ない待ちのパターンの方がうまく行きにくいです。
あとは相対的に自己評価が高く自分自身を高嶺に置いている方ですね。
——プライドが高い感じなんですかね?
三橋さん:そうですね。そういった人は申し込まれる方に対しても自分自身で敷居を作っている感じで「会ったらいいのにな」と思っても会わないんです。
自分の基準値があるので、自分の求めているレベルの方からの申し込みが来ないとお見合いをしません。
その割に申し込んで断られると折れてしまうようなモロさもあって、そういう方は男性も女性も難しいです。
男性の場合、条件のいい方と会えるんですが、お見合いで断られてしまいます。
——年収が高くて学歴があったとしてもですか?
三橋さん:そうなんです。
「感じが良くなかった」という感想で、情報を聞くと上から目線だったり、職質みたいな感じや自慢話になってしまうことが多いようですね。
男性はキャッチボールにならなくて断られるケースが多いです。
また、女性の場合は一度「違う」と思ったら会話を弾ませない、早く切り上げたいという態度に出やすい方がうまくいかないですね。
お見合いを組むにあたっても、「感じが良さそうだし趣味も豊富だしいいな、でも年収600万か・・・無理です。」という女性もいるんですね。
絶対に曲げないタイプの人はなかなか難しいのですが、そこを相談所の方でマインドセットさせたりします。
結婚に対する価値観の変化
——若者の結婚に対する価値観の変化は10~20年前と比べて変化はありますか?
三橋さん:ソーシャルネットが発達したのでだいぶコミュニケーションが減っていますね。
その分不器用な男女が増えています。
特に男性が草食化と言われて久しいですが、コミュニケーションをとる機会が少なくなりました。
逆に女性が肉食化に進むのもそういった背景にあると思うんですよ。
若い女性ほど同世代の男性に物足りなさを感じている方が増えていますし、若い男性は結婚自体に興味を持っていない人が多いですね。
そういう変化の中でマッチングアプリなどが手取り早いですが不安もありますよね。
どこの誰かわからない危険性もあります。
いろいろなエビデンスをとって、人が基本対面で会った人しか登録させないというのは、アナログではありますがリスクを考えると担保ができています。
リリー・マリッジ・エージェントは5年前にスタートしたのですが、その頃よりも若い方の登録が増えています。
——どのくらいの年齢の方がいらっしゃるのでしょうか?
三橋さん:一番若い方だと19歳です。
平均的に女性で26から28、9くらいの方も増えています。男性は流石に多くはないですが20代後半も来ますね。
そういった方達は、見た目もよく「どうして結婚相談所に?」と思うような方が多いです。
——若い方は結婚願望自体が強くてということなのでしょうか。
三橋さん:結婚願望というよりも男性が結婚の意識が薄い人が増えているので、結婚を目的に考えている人が多いプールに行った方がいいと考える女性が多いんですね。
一方男性も、女性を選ぶときに、少し違う角度なんですが結婚の意識がある方というのはいわゆる自由恋愛よりも確率で行った方がいいよね、という考えをされます。
——男性の方がデータとかロジックで考える方が多いですもんね
三橋さん:証券会社の方とかシンクタンクや経理の方が多いんです。
学歴だったり育ちとか自分の条件やイメージに合う人を探すときに、自由にコンパとか職場で会うよりも見つけやすい方法を考えて、その上で出会い系だと危険だろう、難しそうだなとどんどん分析していくんです。
結婚相談所は一つのツールとしては適していると思うんです。
僕の見方ですがそういった傾向にあるかなと思います。
——合理的か考えるのが若い方が増えている要因なんですね。
三橋さん:合理的な判断とリスクを考えると結婚相談所がいいんですよ。
アプリは恋愛したいけど結婚はしたくないという人が混在しているので遠回りです。
合理的な人はだいたいこれくらいの時期までに、といった期間を決めて人生プランを考えている方もいますよね。
若い人は極端で「大丈夫なの?」と心配してしまうような人とかなりしっかりした考えを持っている人と二極化しています。
そのしっかりした考えを持っている人が早めに結婚相談所にやってきます。
その方が打率が上がり、確実にいい人に当たるので効率がいいです。
——賢い考え方ですよね。
三橋さん:結婚相談所ってまだまだアングラな感じじゃないですか。
なのでもうちょっと普通に使えるものなんじゃないかなと思っていて、日本人のパーソナリティには合っている気がしますね。
海外ではネットの方が普及していると思いますが、人の介在というのは日本人の民族性かなという気がします。
今まで最も印象的だった会員様のエピソードがあれば教えてください。
三橋さん:丸の内OLさんの話なんですが、40歳くらいの方です。
そのかたは、もともと大きな会社に勤めていたので当然ハードルが高く成婚しにくい類だったんですよ。
年齢自体も厳しいし、そこの条件が共通言語という言い方で、シンクタンクにいたりして話すレベルやワードが難しめの女性だったんです。
——ちょっと意識高い系という感じでしょうか。
三橋さん:そう、職場でそういった人たちと一緒になっていると刷り込まれていって、「そういった人と結婚したい」けど婚期を逃してしまっていて。
そういう人は条件が高い割には自分自身のスペックが高くないんです。
客観的にはわかっていたみたいですけれどね。
最初は打率を上げるために自分自身でまず会っていきましょうと。
トライしてもらいましたがことごとくダメで低打率でした。
そもそもこのボール打てないですよね、という話です。
そこからなんとかコミュニケーションを取って行って行きました。
彼女は頭がいいので、自分のタテヨコの軸で見たときに自分のポジジョンはここ、目当ての人はここ、どうしたらいい?という話から組み立てて行き、最終的にもうちょっと年収を下げて、高学歴の人たちよりも層を広げることにして第二弾の活動をスタートしました。
最終的に1年半かかったのですが、結婚したのは当初言っていたのと全然違って和菓子屋さんの3代目でバツイチの方だったんです。
年齢も本人がいうよりも上ですが、でも今も幸せにされています。
自営業の方だったので年収の書き方も特殊だったんですよ、節税の兼ね合いもあって。
そういったこともあって「大丈夫何ですかね?」という感じだったんですけど年収のカラクリについて説明もしました。
会ってみると積極的な方でグイグイリードしてくれて、結局そういった方が合ってたみたいなんですね。
——活動を続けていくうちに潜在的に求めているものがわかってくるという感じですね
三橋さん:そうなんですよ。
自分自身も分かるし、他者からどう見られているかもわかってきます。
自分の欲してくれる人というのもこの辺かな、というのも半年以上活動していかないと見えてきません。
案外、退会者でポキっと折れてしまう人は3ヶ月くらいやっているとトレーニングのようでしんどくなるんです。
お見合いをたくさん申し込めるので数は組めるんですね。多い人だと月に20件くらい活動をされます。
一日3ショットとか多いと4ショットとかするのでもう大変です。
そこに自分のプライベートも入れて、お見合いを重ねると一定の交際もあるのでその人とのデートもあります。
だんだん目的と活動がバラバラになってきて見えなくなってくるんです。
特に2ヶ月くらいすると申し込み過ぎて何を求めていたのか分からなくなってきちゃうんです。
——流れ作業みたいな感じになりそうですね。
三橋さん:そう、何が好きなのか分からなくなって「この辺もいいかな?」ってなってきてお見合いも重なってくるとルーティン化してお見合いするゲームみたいな感じになってきちゃうんですよ。
その辺の疲れで折れてしまうのですが3ヶ月くらいで辞めるのが一番良くないです。
ワークバランスや自分のペースが見えなくなったときに、「結婚しなくても幸せになれるんじゃないかと思いだした」というので、せっかくいい筋肉が付き出しているのに勿体無いという感じです。
カウンセリング内容について
——入会を検討されている方にどのようなカウンセリングを行っているか教えてください
三橋さん:その人がどのような婚活をイメージしているのかを聞かせていただいて、そこからゴール設定し、具体的な婚活のプランをお話しします。
あとは逆に質問をよくされます。
「どの結婚相談所を何で選んだらいいですか」みたいな。結婚相談所に来ているのに、笑
もちろん強引に来てもらうわけにも行かないので、何を目的にするのか、パーティやイベントが主になっているところ、カウンセリングに価値があるカリスマ先生方がいるところ、教育型のテクニックを教えるところもあります。
カウンセラーも友達に近いような伴走型やコーチのような指導型などもあるので、説明を行うのですが、どのような店にいくかはその方の自由だと思います。
そういった話や料金についても高ければいいわけでもないし安くて悪いというわけでもないことをきちんと説明を行います。
——その場で入会される方も多いのでしょうか。
三橋さん:五分五分くらいですかね。
もう最初から申し込む気で来ている方と、迷われている方もいます。
ただ来られるアクション自体が前向きですね。
もっと手前だと資料を送ってほしいという場合もありますが、検討している人には「うちに来てください」というよりは、どういったところを選びたいかや、活動イメージをお伝えして、婚活はハードなのでしんどいですよ、という話をしています。
トレーニングと一緒でゆっくりやればそれなりですよ、といった話はしますね。
他の結婚相談所と比べてリリー・マリッジ・エージェントの強みはありますか?
三橋さん:料金が安いので入会しやすい点です。
まず入会金が15,000円で初月が無料なんです。
ほぼフラットで入っていただけます。
申し込み件数やお見合い費も込み込みなので50件申し込めますし、カウンセリングも会う場合はもちろん予約になりますが、電話などいつでも対応ができます。
——HPで料金も拝見したんですが、わかりやすいですよね。
三橋さん:そうです。
物が無いBtoCなので安いと胡散臭さが出てしまうんですよ。
バックの商品があるんじゃないかとか。
この料金で他の会社がやっていないということはそれはそれで怖いと感じる方もいます。
弊社は有料人材紹介事業というのもやっていて、いわゆるヘッドハンティングを行うエージェント業です。
正直、人材紹介業の方が売り上げがあるんです。
結婚相談事業の方が、売り上げは小さいんですがビジネスは同額に見ていてこれはこれで人の役にたちますし、プライベートは入学、卒業、転職、結婚が大きなライフイベントだと思います。
その中でも転職と結婚は二大巨頭です。転職に関する事業もやっているので両立ができていおり、結婚相談所事業は高い料金ではやっていません。
ただ対局するためブランディングは別にして、ダブルフェイスで片方から見えないようにしているんです。
結婚相談所の方は信頼が大事なので、なぜこの料金でできるのかという事と料金の建てつけを説明を行なっています。
僕たちが持っているスキルはマッチングスキルなので結婚・転職どちらも対応ができるんです。
人材紹介業も人とのコミュニケーションじゃないですか。
そこが一緒なのでその安心感もあり、結婚サイドの人が転職するときにはお手伝いもできます。
例えば、女性ならお相手が地方だったりしても、その地域での転職を手伝うこともできるんです。
——婚活から転職事業への活用例もあるのですか?
三橋さん:結婚相談のポイントとして、男性はやはり年収を見られますよね。
年収が現在500万だとしてその年収をあげたいとなれば転職のサポートをして年収をあげることもできます。
結婚サイドからそちらに振ることもあります。転職の両面を考えている方は多くいらっしゃいますね。
また、結婚してある程度落ち着いて次のステップとして転職活動をされるという方もいますね。
ただ、どちらも同時進行は大変なのでまずはどちらかからということが多いです。
——結婚後もお付き合いがあるという感じですね。
三橋さん:特に男性はそうですね。
結婚相談事業を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。
三橋さん:ずっと人材業で30年なんです。
人材派遣会社で約25年、そのあとは大手企業にて人事を行なっていたり人材業が長いんです。
人材業は女性が多く、派遣スタッフの恋の悩みをよく聞かされていたし、部下も女性が多かった背景もあり相談されたり紹介したりする機会が多く、独立するときに結婚ビジネスをやりたいなという気持ちがあったのが一つです。
あとは自分自身のコアスキルが活かせられるものだということが大きいです。
適切な婚活アドバイスができるようになるために学んだことがあれば教えてください
——三橋さんはもともとで人材紹介業で実績がありますが、やはりその経験が活かされているのでしょうか。
三橋さん:今まで人材業として人に会った人数って2万人近いと思います。
年だいたい5〜600人くらいに会ったり喋ったりするんですね。
そうするとやはりコミュニケーションの取り方や、100%当たってるとは言えませんが人を見る力、だいたい喋るとどんなことを考えているのかなとか、人となりを見抜くスキルが普通の人よりはあるかなと思います。
どういった人同士が合うかということもですね。
あとは意外と企業と人という相性もあります。
スペックが合ってても会社の考え方や社風が合わない場合もあります。
一方で、スペックが合っていなくてもキャラ的にいけそうというケースもあります。
そういった目利きが大事で、今AIができそうでできないスキルかと思います。
数値化やデータ化できない部分は経験値が活きているかなと思います。
あとはフランスのビジネススクールであるINSEADのMBAを持っており、経営学ですがこれも多少役に立っているかなと思います。
今の結婚相談所業界の改善点はありますか?
三橋さん:結婚相談所って国の許認可事業でないため、行政指導という意味では、特定商取引法と言って探偵事務所とか英会話とかエステといった場所に使われる、同料金払っても結果や質が違いますよ、という。
そういう意味合いで事前にきちんと説明をしなきゃいけないとか、何かカラクリがあるのはダメといったくくりの法律はあるんです。
ただ、人材業だと職安法とか人材派遣法などがあるのですが、明確にないんです。
許認可でないので誰でも参入できる分、質の担保とかがないんです。
業界が未成熟な原因にもなっているし、逆にいい意味で自由市場になっているのですが、法のくくりがない分なんでもありというのが一番気になる点だなと思いますね。
法が出来たら出来たで色々大変かなと思いますが。
あとは、どう差別化させるかですね。
アプリがもっと最新のテクノロジーでリアルになってきて、バーチャルリアリティで実際に会わなくても出来たりするかもしれません。
介在意義が絶対的に必要になってくるかなというのが課題でしょうね。
あとはプレゼンスというか業界自体がまだまだ探偵事務所のように、そこに行って活動したということを良しとされないという点です。
——あまり周りに言いたくないという感じでしょうか。
三橋さん:この事業を始めたときに色々な人に声をかけたのですが、意外と女性は「実は昔、活動したことがあるんです」という方が結構多いんですよ。
性格によるんでしょうけど、結婚している人の中でもオープンに結婚相談所で相手を見つけたと周りに言う人は少ないです。
世間的にはあまり表に出したくない情報の一つなんですね。
結婚相談所を使うことがもっと世の中的にオープンに語られるようになるといいですよね。
今、転職業界ではエージェント使うことが普通になってきているじゃないですか。
平成元年頃は特殊だったんですが、特定の経営層や課長以上クラスとか専門職や財務責任者などを対象にしたビジネスだったんですが、どんどん若手の方に広がっていって若い人もエージェントを活用して今くらいの市場規模になって来ました。
自分で転職先を調べて応募しては大変なので、何個かのエージェントに頼んで撒いてもらうのが一般的になりましたよね。
エージェント活用するのって不思議じゃなく、むしろ合理的です。
同じ合理的なのに「自分で相手見つけられなかった」みたいな反応なんですが、よく考えれば転職のエージェントだって自分で転職先見つけられなかったのとあまり変わらないんですよ。
なのでどこかに引け目があって、自分でできなかったという気負い感があるのかなと思います。
活動をしている人の声が上がってくると業界全体のプレゼンスが上がって市場がもっと大きくなるかなと思います。
そうするとちゃんと合法化しないといけないかなという考えも出てきて整備されるかもしれませんし、業界的には成熟してくるかなと思います。
正直同じ結婚相談所同士でも、趣味の延長と思うような相談所もあったりして結構レベル感の違いがあります。
業界成熟度が非常にまだまだ低いかなと思います。
婚活のカタチが多様化する現代において結婚相談所はどのような役割を果たすのか
—–マッチングアプリや街コンなど婚活の方法が多様化していますが、結婚相談所の役割をどのように果たしていくのか教えてください。
三橋さん:いくらAIなりITが発達したとしてもどこか人間が介在しないと怖いなと思います。
日本人の考え方や文化だと思いますが、人が介在することが非常に大事かなと思います。
ただ人が噛んでるだけでは意味がなく、そこに何かしらの付加価値というのが必要になってくるので、教育だったりテクニカルな部分かもしれませんし深層心理や臨床心理的なものかもしれませんが、何かしらちょっと人を支えることが必要かなと思います。
マッチングアプリなどのとは、カテゴリーが違うかなと思います。
—–アプリはやはり恋愛向けというカテゴリでしょうか。
三橋さん:そうですね。極端に言えば、家で作る料理とレストランで食べる料理もあれば中食みたいなものもあるじゃないですか。
だから微妙にカテゴリは違うのかなと思います。
—–アプリだけで婚活をしている人も多いですか、そういった方達はどうでしょうか。
三橋さん:若い方にとっては出会い頭みたいな部分もありますし会える母数も多いです。
一つの在り方だと思うので25歳くらいまでの若い方ならありかなと思うんです。
そこから上に行くと多少リスクが絡んでくるので違う組み合わせの方がいいのではと思います。
あとはその人の性格もあるので多少リスクがあっても安い方がいいという方と、高くても信頼性のおけるものがいいという人もいるので思考とのバランスですね。
ケースバイケースかなと思います。
まだ結婚していない若者に一言
—–晩婚化や少子高齢化といった社会問題がある中で結婚相談所の専門家としてまだ結婚をしていない若者に一言お願いします!
三橋さん:先ほどの流れのように結婚相談所は非常に合理的なシステムです。
合理的な考えをお持ちの方は絶対結婚相談所に行った方がいいし、若いときに結婚相談所に来て結婚相手が見つからなかったとしてもかなり得るものがあると思います。
英会話とかジム行くとかの投資の一つとして、結婚相談所で恋愛トレーニングしよっかなくらいの考えで、結果いい相手が見つかればそれはそれで結果的に合理的にゴールできているかな、と思います。
効率もいいので、今の若い人ほど結婚相談所ってアリなんじゃないかなと思います。
最後に
とっても紳士的で知的な三橋さんのお話は、婚活抜きに為になる事ばかりで時間内では聞きたりないほどでした!
リリー・マリッジ・エージェントは、入会金15,000円から気軽に始められる結婚相談所。
低リスクで始めることができるので、まずは問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。