マム・エピナールをインタビュー!仲人歴38年の超ベテランが婚活サポート

世はまさに大婚活時代。

女性が社会進出をし、経済的に自立をしたこと。

コンプライアンスが叫ばれ、職場での恋愛が難しくなったこと。

インターネットが登場し、一人でも人生を楽しめるコンテンツが世にあふれていること。

様々な要因があるでしょうが、確実に日本では晩婚化が進み、婚姻件数は減り、今や日本の男女は婚活サービスを利用しなければ結婚が出来ない時代に突入しつつあります。

そのような時代背景もあり、日本には大小含め数多くの結婚相談所が存在し、そして今もなお増え続けています。

裏を返せば、結婚相談所によって経験値に大きな差があるということです。

もし皆さんが「仲人経験の長い人に結婚相談所にお世話になりたい」と考えるのなら、ぴったりの方がいます。

それが、結婚相談所マム・エピナールの仲人である加藤さんです。

加藤さんは38年という長い年月の中で900組以上の成婚者を出しており、まさに「仲人経験」という意味では加藤さんの右に出る方はいないのではないでしょうか。

今回はそんな婚活界のレジェンドに取材をすることに成功しました。

是非ご覧ください!

入会の経緯

——どのような経緯で入会される方が多いですか?

加藤さん:成婚退会された方の紹介とか、ご近所の方の噂とか、そういうのが一つ。

女性の場合は年を重ねて出産出来るかどうかのギリギリの年齢になって入会される方も多いです。

年齢を重ねた方の親御さんが「孫の顔が見れない」とおっしゃり、悩んで相談に来られるケースもあります。

50歳の男性でも親御さんが付いてくるケースがあります。

ライオンは子供を谷底に落とすなんていいますが、一定の年齢になったら人間も寂しい思いをさせて独立させることが必要です。

私の子供も大学を卒業したらすぐに一人暮らしをしてもらいました。

優先順位は、彼女が1番目、母親は2番目か3番目でいいんです、親子の縁は切れませんから。

そういうことを母親が子供に伝えてあげないとダメです。

昔は沢山子供を産んで兄弟が沢山いるという家庭が多かったですが、今は産む子供が少ないですから、皆さん1人1人が大きな愛情を受けて育っています。

それが結果的に子供たちの逞しさが失われる原因になっているのかもしれません。

——御社の会員様の年齢層はどれくらいが多いですか?

加藤さん:今は圧倒的に40歳以上が多いです。

30代以下の会員様もいらっしゃいますが、30代以下の方はあっという間に成婚退会されていきます。

婚活が上手くいく人

——婚活が上手くいく人といかない人の特徴を教えてください

加藤さん:素直な人が婚活は上手くいきやすく、自分の理想が強すぎる人は長引きます。

「この人がアナタに合っている」「この人となら幸せになれる」という助言を受け入れられる方はスグに結婚が決まります。

私もお見合い結婚だったんですが、全くタイプの相手ではなく年も離れていたから嫌がっていたんですが、父からは「別れてもいいから一緒になってごらん」と言われ結婚をしました。

結果的に約50年も一緒にいることになりました。

それから、決断力がある人は結婚が早いです。

女性が待ち続けていても、男性がその気持ちを汲むことが出来ず、結果的にお断りをされるなんてことは往々にしてあります。

「絶対今日プロポーズをするんだ」という覚悟を持ち、決断できないといけません。

昔、どうしても面と向かってプロポーズが出来ないという人がいて、FAXでプロポーズをしてもらったことがありましたね(笑)

いずれにしても、男性に限らず女性も「決断力」というのは婚活をする上でとても大切です。

結婚相談所の選び方

——結婚相談所の選び方を教えてください

加藤さん:値段で選ぶ方が多いですが、大切なのは仲人と会って話してみて「安心できるかどうか」です。

1週間くらい前に入会された女性は、3~4社ほど回って最終的に当社に決めたんですが、決めた理由は「安心感があった」ということでした。

他に回った結婚相談所は、喫茶店で面談をする結婚相談所だったり、料金がとても高かったり、「他の結婚相談所には行かない方がいい」とおっしゃる結婚相談所もあったりしたそうです。

当社の場合は私の自宅でカウンセリングをしますし、入会金も3万円で入りやすいですし、概要書面を読んで1週間くらい考えてもらうようにしています。

仲人の都合ではなく、会員様の気持ちになってあげられないとダメです。

スグ近くで他の人がお茶を飲んでいる喫茶店で結婚の悩みなんて打ち明けられません。

価値観の変化

——昔に比べて結婚に対する価値観はどのように変化したと思いますか?

加藤さん:女性の社会進出したことで、男性に対する見方が大きく変わりました。

ただ、どれだけ立派な女性であろうが、女として生まれたからには女であることに変わりはありません。

女としてのカラダを持ってこの世に生を受けているんですから、お母さんになることが女性の生き方です。

男性の役割も大きく変わりました。

昔は男性が台所に立って包丁を持つなんてことはありませんでしたが、今はそれが出来ないと離婚になってしまいます。

そういう男性の人が増えたと同時に、結婚をしても奥さんが包丁を持てないというケースも増えています。

電子レンジを買って、冷蔵庫の中にはコンビニで買ってきてチンするだけのモノが沢山入っている・・・そんな生活を半年ほど送って離婚をしてしまった男性会員様がいらっしゃいました。

その男性会員には「じゃあ料理出来るようになりましょう」ということを伝え、キッチンパーティーを何度か開きました。

女性は社会進出をしたのだから、1週間に1~2回でもいいので、男性も台所に立ち、家庭円満にしなければなりません。

女性が社会進出をしたこと、男性が台所に立つようになったこと、これが昔との一番大きな違いです。

印象的だったエピソード

——印象的だった会員様の婚活エピソードを教えてください

3人の子供がいる女性のケース

加藤さん:私の知り合いの仲人さんの会員様で、男の子のお子さんが3人いる女性会員様がいらっしゃいました。

その方はお子さんがいるということでなかなかお見合いが組めませんでした。

結局その方は結婚を諦めて退会をされてしまいました。

一方で当社には、奥さんと離婚をして女の子のお子さんが一人いる男性会員が入会をしてきました。

私は3人のお子さんがいる女性会員様のことを思い出し、男性会員に「アナタは3人の子供の父親になれる?」という話をすると「働くから大丈夫」とおっしゃってくれました。

そして1人のお子さんがいる男性会員様には退会をしてもらい、3人のお子さんがいる女性会員様を会わせることにしました。

私は2人に「お茶でも飲んできてたら?」ということを伝え、さらに今日中にプロポーズすることも勧めました。

結果的に2人はその日のうちに結婚することが決まりました。

親子で成婚されたケース

加藤さん:7年前に入会された女性(以下、Aさん)が成婚をしてお子さんを産んで、その娘さんが22~23歳になったときにその娘さんが当社に入会され、そして成婚をされました。

そのときにAさんが挨拶に来られてとても懐かしい気持ちになりました。

さらに

「長年連れ添った主人が亡くなり、そして娘の成婚が決まったとたん寂しくなったので、私も結婚させてください」

ということで再び入会をされ、親子で成婚されました。

2人で人生を楽しんでいるケース

加藤さん:先日ハガキが届いていて、そこには2人だけの写真が沢山貼られていました。

結婚をして2年くらいがたったバツイチ同士のご夫婦なのですが

「自分たちは子供が出来ない年なので、2人で働いて、2人で貯蓄をして、沢山海外旅行に行く・・・そういう生き方をしようと決めました」

ということが書かれていました。

とても素晴らしい生き方をしている方たちだなと思いました。

1週間で成婚されたケース

加藤さん:多くの結婚相談所に入会をし、当社で6か所目という46歳の男性会員様(以下、Bさん)がいらっしゃいました。

その男性会員が入会された少しあとに、28歳の女性会員様(以下、Cさん)がお母様と一緒に面談に来られ、入会をされました。

その女性会員様は穏やかでとても魅力的な方でした。

Cさんには「早速お見合いをしましょう。少し年上の男性でも平気ですか?」ということを伝えると「結婚していただけるなら年齢は気にしません」ということでした。

早速Bさんの会社に電話をかけて、1週間後にお見合いをセッティングした旨を伝えました。

そして当日、私の自宅の居間でお見合いをしてもらい、「どうせなら2人でお茶でもしてきたら?」ということを伝えると、2人はそのまま出かけていきました。

Cさんには了解を得ていなかったのですが、出かける間際にBさんには「今日プロポーズしましょう」と耳打ちをしました。

私の自宅のすぐ近くにあるガストでお茶を飲みながらBさんは「結婚してくれませんか」とプロポーズをしたところ、Cさんは「はい」と承諾をされたそうです。

私はCさんは必ずプロポーズを受け入れるという確信がありましたが、見事にその通りになりました。

これが入会をしてから1週間で成婚をされたケースです。

余談ですが、BさんとCさんはすぐに結婚式をすることになったんですが、式場がほとんど埋まっており、仏滅の日しか空いていなかったそうです。

ただ、仏滅の日の結婚式場は相場より50万円安かったそうで、Bさんは「加藤さん、仏滅でも紙一重ですよね」ということをおっしゃっていたので「紙一重だね」と答え、結局50万円安い仏滅の日に結婚式場を予約されました。

お子さんも2人産み、立派な家も建てて、幸せに暮らしています。

これだけ年下の女性と結婚できて、Bさんも願ったりかなったりです。

大卒女性と中卒男性のケース

加藤さん:大学を出た38歳のふくよかな女性会員様(以下、Dさん)がいらっしゃいました。

2人姉妹で先にお姉さんがお嫁にいかれていたので、Dさんが親を面倒みることになりました。

そこでお婿さんを探したいということで当社に入会をされました。

そして「お見合いする男性を選びましょう」ということでいくつかの男性の写真を見せると、Dさんは中卒で身長が162センチ、鉄工所の旋盤工の男性(以下、Eさん)を選ばれました。

一方で、Eさんの仲人さんから話を聞くと、どうやらEさんは「家を建て直そうと思うんですがDさんはお嫁に来てくれますかね」とおっしゃるようで、私はEさんの仲人さんに「Dさんはお婿さんが欲しいみたいよ」ということを伝えました。

するとEさんは、Dさんにご実家を売ってもらい、元々Eさんが家を建て直そうと思っていたお金と合わせて3階建ての家を建てて、Dさんのご両親ごと引き取り、Eさんの親は1階、Dさんの親は2階、自分たちは3階に住み、親ごと全部引き取ることで結婚を決めたなんていうケースもありました。

家ごと売って親と引っ越したDさん、自分の両親も相手の両親も引き取ったEさん、どちらも勇気がなければ出来ない選択なのでとても立派です。

それからEさんは中卒ですが、これだけ立派な決断が出来るんですから、人は学歴じゃないなということを思い知らされました。

離婚した夫婦が入会したケース

加藤さん:離婚した男性が相談にいらっしゃって、散々奥さんの悪口を言って入会の用紙を持って帰りました。

さらにその数日後、離婚した男性の奥さんが入会に来られたんです。

話を聞いているとどうやら男性の浮気が離婚の原因だったようです。

「何年も一緒に生活してきてお互いを知り尽くしているんだからよりを戻しましょう」

ということを伝え、結局お二人は復縁されました。

成婚料などは一切頂いていないので、本当にボランティアですね(笑)

マム・ピナールの強み

——他の結婚相談所と比較した場合のマム・エピナールの強みを教えてください

加藤さん:結婚相談所を長年やっていて、900組以上の成婚者を輩出しているという点です。

あと強みというわけではありませんが、国と協力して少子化対策のために具体的に行動しているのは仲人業界では今のところ私だけかもしれません。

業界のため、国のために行動するというのは、長年仲人をやっている私の使命だと思っています。

もっと仲人たちを沸かせて、さらに結婚してもらって、沢山子供を産んでもらいたい、その一心です。

開業のきっかけ

——結婚相談所を開業しようと思ったきっかけを教えてください

加藤さん:元々大手の結婚相談所に勤めていました。

昔勤めていた大手の結婚相談所は、とにかく新規の入会者を増やすことに熱心で、あまり成婚に注力をしていないことにとても心が痛みました。

入社をしてから3年たってから、自分が「仲人」ではなく「営業」であることを知ったほどです。

ただ、私は入会してもらった人には成婚してもらいたかったのです。

その後に、知人から個人でも結婚相談所を運営できる仕組みがあることを教えてもらい、独立・開業を決心しました。

150万円くらいを使い、駅や雑誌、新聞などで広告を出し、結果的に160名ほどが入会をしました。

これが開業の1年目です。

業界の改善点

——婚活業界の改善点があれば教えてください

加藤さん:インターネットが登場したことで情報があふれ、若い人たちが迷ってしまっていることが改善点です。

インターネットの広告に惑わされて大きなお金を使い、結婚できずに落ち込んで、数年くらいたってからようやく結婚に繋がる活動を開始する、という方が多いです。

20代で出会った人と結婚出来ないと、次結婚出来るのは40代、というケースはとても多いです。

40代の会員様に「20代の頃に結婚したい人がいましたね?」と聞くと、必ず「いました」と答えます。

なので、若いからといってアプリや結婚情報サービスなど色々なモノに手を出すのではなく、最初から仲人がいる結婚相談所に来た方がいいです。

結婚をするのは人と人ですから。

ですから、世間に仲人の認知をもっと広げていきたいです。

最後に一言

——最後に、まだ結婚をしていない人に一言お願いします

加藤さん:若い人は自分を大切にして生きて欲しいです。

以前、お金を稼ぐために池袋の風俗店で働き、妊娠をしてしまった18歳の女性を預かったことがありました。

誰がお父さんかも分からないとのことでした。

学生で子供を妊娠してしまったので、親からも勘当されてしまい、友達の家に住んでいたのです。

「それじゃあ子供が生まれる前に結婚相手を探しましょう」

と伝えました。

その女性の場合は、風俗店での小遣い稼ぎが原因でそういう境遇になってしまったかもしれません。

しかし、婚活アプリも簡単に異性と出会える反面、その一歩手前としての役割を担っているような印象を受けます。

結局その女性会員様は浦和に住む30代の工務店の社長と結婚をされました。

「俺の子供として育てる」と言ってくださって、とても素晴らしい男性です。

結婚相談所にはそういう素敵な人が沢山います。

皆さん自分を大切にして、素敵な人と巡り合って欲しいです。

まとめ

以上がマム・エピナールの仲人である加藤さんのインタビューです。

離婚して相談に来た夫婦を復縁させたり、すでに退会してしまった女性を紹介するために男性会員を退会させて成婚させたりと、直接お金にならないようなサポートもやっていらっしゃり、心から男女の幸せを願っていて、それこそが加藤さんの生き甲斐なのだなと痛感しました。

そしてまた、仲人歴が長いことはもちろん、仲人の人たちを教育することで業界に貢献していること、国とタッグを組んで日本の少子化対策にも取り組んでいること、それが加藤さんのレジェンドたる所以であります。

マムエピナールは現在、所沢のほかに、表参道にもオフィスを構えております。

献身的なサポートを受けたい人、長年の経験に基づくアドバイスが欲しい人。

マム・エピナールの加藤さんに是非相談してみてください。

きっと親身に相談に乗ってくれるはずです!