今回は東京都中野区を中心に結婚相談所を運営されている「ブライダルサロンテラス」様にインタビューをしました。
ブライダルサロンテラスを運営している代表の猪野さんは、学業や就職した製造メーカーにおける理系の知識・経験をもとにした「データに基づく婚活」を得意としています。
心理学に基づくアドバイスをしている結婚相談所は多くありますが、数字に基づくロジカルな婚活というのは非常に珍しいアプローチです。
そんな戦略的婚活を提唱している猪野さんのインタビューを是非ご覧ください!
- 1 結婚相談所を利用する人のきっかけ・動機を教えてください
- 2 結婚相談所の選び方を教えてください
- 3 婚活が上手く人の特徴を教えてください
- 4 婚活が上手くいかない人の特徴を教えてください
- 5 若者の結婚に対する価値観などは10年前~20年前と変化はありますか?
- 6 今までで最も印象的だった会員の婚活エピソードを1つ教えてください
- 7 入会を検討している人にどういうカウンセリングを行うか教えてください
- 8 他の結婚相談所と比較した場合の貴社の強みを教えてください
- 9 結婚相談事業を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください
- 10 適切な婚活のアドバイスが出来るようなるために学んだことなどがあれば教えてください
- 11 今の結婚相談所という業界の改善点などがあれば教えてください
- 12 婚活のカタチが多様化する現代において結婚相談所が果たしていく役割を教えてください
- 13 晩婚化や少子高齢化などが社会問題としてある中で結婚相談の専門家として若者に一言お願いします
- 14 最後に
結婚相談所を利用する人のきっかけ・動機を教えてください
猪野さん:当社の会員で言うと「相談所で活動していたがうまくいかなかった人」が多いように感じています。
結婚ぎりぎりのところまでいったのに様々な理由でうまくいかなかった。
ショックもあり婚活を中断したり休会した人が「よしもう一度始めてみよう」と連絡を頂くことが多いです。
それ以外にも、アプリを利用したりパーティーに参加したりと、婚活はしているけどうまくいかない人が最後の砦として活用する場所になってしまってます。
——ちなみに会員の男女比はどうですか?
猪野さん:当社の会員は今のところほとんど女性です。
結婚相談所を利用する女性の多くは30代前半の男性を希望しますが、私がまさに32歳なので、希望するお相手目線でのアドバイス出来るという点が受け入れられているんだと思います。
結婚相談所の選び方を教えてください
猪野さん:よく言われることかもしれませんが「カウンセラーとの相性」は欠かすことができないと思います。
ですが、現実的には会って1~2時間では判断しきれません。
ですのでサポート(サービス)の内容を具体的に聞いてみることをおすすめします。
ずばり「ほかの相談所との違いってありますか?」と聞いてみて「そのサービスが欲しい!」と思ったところに入会するのが良いかと思います。
婚活が上手く人の特徴を教えてください
猪野さん:2つ挙げられます。
一つは人からの評価やアドバイスを受けいれる人、二つ目はすぐに行動に移す人です。
カウンセラーの話ももちろんですが、お見合い相手から断られた理由や交際が長続きしなかったのには必ず理由があります。
当社では極力理由を伝えるようにしていますが、その時にそれが真実であれ、偏った見方であったとしてもまずは受け入れるって大切だと思います。
そしてそれに納得したのであれば、まずは変えてみる(行動してみる)という姿勢が大切です。
変えなきゃよかったと思ったら、今度はすぐに戻せる人。
こういう志向があれば次のステップに進むことが出来ます。
婚活が上手くいかない人の特徴を教えてください
猪野さん:うまくいかない理由を人のせいにする人は前に進みません。
「〇〇さんは何がダメだった。」
「〇〇さんはここが合わなそう。」
確かにその通りなのかもしれないですが「何か工夫してうまくいく方法はなかったか」を考えられないと、お見合いどまりになってしまいます。
まずは他責で考える癖を除いてほしいと思っています。
若者の結婚に対する価値観などは10年前~20年前と変化はありますか?
猪野さん:私は業界ではまだまだの人間です。
ですので結婚適齢期の立場で周りの友人から感じることを言わせていただくと「焦り」というものは少なくなっているのではないかと思います。
今は世の中でも会社でも「多様化」といわれますし「おひとりさま」もおしゃれな言葉の一つになってきています。
——確かに一人カラオケとか一人焼肉も一般的になってきていますね
猪野さん:そうなんです。今は1人では入れるお店も多いし、遅くまでカフェで過ごしたり、1人旅に出かけたり、「1人って悪くない!」って感覚は昔に比べるとはるかに大きいんだと感じます。
今までで最も印象的だった会員の婚活エピソードを1つ教えてください
猪野さん:他社で活動経験のある30代後半の女性が印象的です。
その女性は再婚だったのですが、結婚直前になってうまくいかず、心機一転当社での活動を始めたんです。
なんと登録して初日と2日目で約120件の申し込みを頂いたんです。
——再婚女性なのにその申し込み数はすごいですね
猪野さん:はい。会員も私も驚きました。
お見合いの調整で大忙しだったので記憶に残ってます。
なぜこんなに申し込みを頂いたかというと、プロフィールの写真と文章にめちゃくちゃ気合を入れたんです。
写真撮影ではスタジオ選びから当日の服装まで連日のLINEのやり取りでした。
試着室から「この服とさっきの服どっちがいいですか?」と写真のやり取りまでしていたほどです。
また、文章もビジネスマンの男性が読みやすいように、普段ビジネスメールで使うような文章の構成に変更をかけました。
あれから3か月たちますが今でも毎日2~3件はお申し込みが来る状態です。
「前の相談所ではこんなことはなかった。」
「猪野さんに頼んでよかった」
と言ってもらえたのが非常にうれしかったです。
入会を検討している人にどういうカウンセリングを行うか教えてください
猪野さん:雑談から始まって、最近の婚活事情を聴く時間が大半です。
私も婚活アプリやパーティーに通っていましたから、あるある話などで盛り上がることが多いです。
そのあとは、その活動をしていてなぜ今未婚なのか、自分なりに答えを出してもらい現状分析をおこないます。
自分で自分を知るというのが肝です。
そのあとに結婚相談所のシステムを少しお話ししますが、なかにはもう少し自分で頑張ってみたいという人もいれば、即入会を決断される人もおり様々です。
他の結婚相談所と比較した場合の貴社の強みを教えてください
猪野さん:まずは30代の男性カウンセラーがいるという点が挙げられます。
例えば、結婚相談所の中にはママさんカウンセラーに厳しいことを言われて、気軽に相談できなくなってしまう人もいます。
一方の私は30代の男性ですから、男性がどう考えているのか率直な意見を聞けますし、異性だと話しやすいという点も挙げられます。
それから、自分を見える化してデータを使った婚活ができる点も強みです。
具体的には、このような振り返りシートを使っています。
——こういうシートは初めてみました
猪野さん:こういった数字は連盟で確認することが出来るんですが、このように数値をグラフ化してアドバイスをする相談所は意外と少ないみたいです。
あと返事が早い、という点は会員ほぼ全員から言われていると思います。
自分では気づかなかったのですが、ここは他の相談所に比べて強いところなんだと感じています。
連絡してくるということは悩み事や伝えたいことがあるということなので、ここは大きな違いになってきていると思います。
結婚相談事業を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください
猪野さん:私もやっていたのでわかりますが、アプリやパーティーあるあるで
「こっちのアプリも登録してる!」
「またあの人がいる!」
と気まずい体験したことがある人って結構多いんです。
そして週末の婚活パーティーって予約するのが大変なくらい混みあっているんです。
自分も婚活していながら「こんなに困っている人いるんだな」と思って「婚活」に興味を持ったんです。
その中でも、結婚に対して真剣な人をサポートするならやっぱり結婚相談所だろうと考えて、説明を受けに行ったのがスタートです。
適切な婚活のアドバイスが出来るようなるために学んだことなどがあれば教えてください
猪野さん:一番は先輩仲人の話を聞くことです。
経験では勝てませんので、何とかそこを補うためにも連盟主催の勉強会は極力参加するようにしています。
あとは婚活本はいろいろ読んでます。
根性論ではなくて、論理的に書かれているのが最近の特徴だと思います。
今の結婚相談所という業界の改善点などがあれば教えてください
猪野さん:当社の会員は女性が多いので、やはり男女比は気になっています。
男性は40代、50代になってやっと自分が追い込まれていることに気づくんです。
私も男性だからわかりますが、プライドが邪魔して「人に相談する」が出来ないんです。
ましてや女性ネタで困っているって年がたてばたつほどできません。
でもここは意識改革していかないといけない部分だと思います。
今はアメブロで結婚相談所のシステムの紹介や会員の婚活話なども取り入れて「今の結婚相談所ってもっと気楽に入れる場所なんだ」と思ってもらえるように工夫しています。
婚活のカタチが多様化する現代において結婚相談所が果たしていく役割を教えてください
猪野さん:マッチングアプリのおかげで、見ず知らずの男女が出会うことへの抵抗感はなくなりました。
今後も「真剣度の高い人をサポートする」という立場は変わらないと思います。
次のステップは、もっと気軽に始められるようにしてあげる、ということだと思います。
ですが、ある程度の金銭的な差別化は重要だと思っていて、単純に料金を下げるというのは得策ではないと思っています。
ある程度、真剣さがないとはじめられない金額設定の中で、サービスを充実させることが求められていると感じます。
晩婚化や少子高齢化などが社会問題としてある中で結婚相談の専門家として若者に一言お願いします
猪野さん:多様化という、いい言葉がある時代ですが私はいつも選択に悩んだ時に
「仮に10年後の自分だったら今の自分になんてアドバイスをするか」
を考えます。
「自然な出会いを待っていたい」
「別に一人でいても楽しい」
そう思う人には、仮に10年後未婚だったことを考えてもらって
「あの時婚活しとけばよかったな・・・」
そう思わないように、計画的に活動してほしいと思っています。
最後に
猪野さんは非常に物腰が柔らかい人で、女性の会員さんが相談をしやすいというのも完全に納得のいくインタビューでした。
また、猪野さん自身がまさに婚活をする年代の男性でありますから
「30代前半の男性は一体何を考えているのか?」
「どうしたら30代前半の男性と成婚することが出来るのか?」
そんな疑問を抱える婚活中の女性の皆様は、今すぐブライダルサロンテラスに問い合わせをしてみましょう!