皆さんは知人の結婚式を企画したことはありますか?
二次会の企画に参加したことがある、程度の経験がある人は多いかもしれません。
しかし「そもそも結婚式をやるかどうかの立案から携わったことがある」という人は恐らくいないでしょう。
しかし、知人の結婚式を自ら率先して開催させ、その経験がきっかけで結婚相談所を開業するに至ったという壮大なエピソードを持った仲人様がいる結婚相談所があります。
それが、今回取材にご協力頂いた横須賀の北久里浜駅にある結婚相談所、リアンアモーレ様です。
今回の取材でリアンアモーレの代表である高木様から、結婚や婚活全般に関する考え方のほか、開業にいたるまでの壮大なストーリーまで聞くことが出来ました。
是非ご覧ください!
入会のきっかけ・方法
——貴社に入会する会員様はどのようなきっかけや方法で入会される方が多いですか?
高木様:弊社は人からの紹介で入会される方が一番多いです。
ホームページやジモティーなどにも掲載したりしておりますが、実際に入会するとなると掲載してある料金とかよりもカウンセラーとの信頼関係が一番重要なので、人づてで入会するというケースが多いです。
——会員様の男女比はいかがですか?
高木様:現在は男性会員の方が多いです。
ただ、どちらかといえば私は女性の方が対応しやすいかもしれません。
女性に対しては男性目線でのアドバイスが出来ますから。
もちろん男性会員様にも女性目線でのアドバイスが出来るよう、女性カウンセラーが一名おります。
結婚相談所の選び方
——数ある結婚相談所の中から1社を選ぶ方法を教えてください
高木様:例えばネイルサロンやインテリアコーディネーターをお客さんが選ぶ場合「物」を見て判断します。
それこそインスタグラムとかにネイルとかインテリアの写真をアップすれば集客に繋がります。
ですが私達のような結婚相談所のカウンセラーは「人」で判断されます。
なのでカウンセラーの雰囲気や考え方が分かるような「ブログ」とかを見て判断するのがいいと思います。
そして私達も選んでもらう指標の一つになるよう発信をしているつもりです。
弊社のホームページにも婚活のコラムをアップしていて、例えば「結婚のメリット・デメリット」なんかを書いていたりするんですが、まさにそこに書いてあることがリアンアモーレの考え方です。
それを見て「共感できる」と思えるなら、そこに相談に行くのが一番だと思います。
婚活が上手くいく人・いかない人
——婚活が上手くいく人の特徴を教えてください
高木様:写真を見て判断する人が多いのですが、上手くいく人というのは「結婚すること」を前提として考えているので、「中身」を重視される方が多いです。
その人の考え方や価値観を重視される方は婚活自体も上手くいきやすいですし、その後の結婚生活も順調にいきやすいです。
それから「自分の対応の何がダメだったのかな」といったように、自分のダメなところを客観的に考えられる人というのは、相手のことを思いやれる人なのでうまく行きやすいです。
——逆に上手くいかない人はどんな人でしょうか?
上手くいかない人というのは「自分が選べる立場にいる」と考えている方です。
結婚相談所に来れば何万人も会員がいるので、その中から自分の好みの人を「選べる」と思ってしまっているんです。
例えば普通に生活していて出会った女性とは「付き合えるかどうか」だけを考えればいいわけですが、結婚相談所に来れば「年収」とか「身長」とかいろいろな情報が見えてしまうので選びたくなる気持ちはわかるんですが、ここで一番重要なのは自分が選ぶ相手もアナタを選んでくれなければ成立しないということです。
結婚出来ない人というのは、自分よりも格上の人しか見てなくて、それ以下は自分には釣り合わない、といったように勝手に自分の中でラインをひいてしまっていているんですが、実はそのラインを引いているゾーンこそがアナタが選ばなければいけないゾーンなんだということに全く気付いていないんです。
例えば女性に対して「どういう男性と結婚をしたいか」ということを聞いてみて「1500万円くらいの年収が欲しい」「カッコいい人がいい」「出来ればお医者さんとか弁護士がいい」という回答が返ってきたとします。
もちろんそういう人も世の中にはいて、IBJ(結婚相談所の連盟)の中にもそれに該当する人は少なからずいると思うんですが、例えばその条件に該当する人が3人ヒットしたとして、その3人のうち誰かを射止めることが出来ればいいんですが、逆にその3人の男性は4万人近くいる女性会員の中から選び放題なわけです。
果たしてその中からアナタは選んでもらえるでしょうか?ギブするのはいくらでもできるでしょうけど、アナタはその3人の男性に対して何をテイクできますか?その男性たちから「アナタは僕に何を与えてくれますか?」と聞かれたときに、皆さん「特になにも・・・」と答える人が大半なんです。
それでは結婚出来ませんよね、という話になります。
こういう厳しい現実は、とても言いにくいことではあるんですが、会員様にはお伝えするようにしています。
結婚に対する価値観の変化
——若者の結婚に対する価値観は昔と比べてどのように変化したと思いますか?
高木様:昔は「結婚できて当然」でした。
例えば30年前くらいだと10人に1人くらいしか結婚できない男性というのはいなかったんです。
もちろん女性も同じです。
25歳くらいまでに結婚していなければ「アナタはこの人と結婚しなさい」といったように親に半ば強制的にお見合いをさせられたりするケースも多々ありました。
ただ最近では「結婚がすべてではない」という価値観に変わってきています。
例えば結婚をして子供を産んだら女性は働けなくなり、男性の給料だけでその期間家族を養うことが出来るのか、ということを考えると「そういう苦労をするなら今のままでいいんじゃないか」となってしまう人が増えてるんだと思います。
あと最近は結婚をする人が少ない一方で離婚をする人が多いです。
そして、例えば結婚している人の周りに既に離婚をしたシングルマザー・シングルファーザーの方が多くいると、夫婦喧嘩をして周りに相談をしようとしたとき結婚で失敗をした人たちが周りで固まっていると、「離婚しても別に不自由ないよ」みたいなことを吹き込まれたりしてさらに離婚をする人が増える・・・といったような悪循環が生まれてしまっているように思います。
印象的だった婚活エピソード
——今までで最も印象に残っている会員様の婚活エピソードを一つ教えてください
高木様:弊社では今のところフォトスタジオを使っておりません。
写真は私がiPhoneで撮影します。
結婚相談所で活動をスタートするとフォトスタジオで撮影した写真を使うのが一般的です。
ですが、皆さん普段からああいう状態で生活しているわけではないですよね。
照明とかを使ってバッチリ決まった写真と同じ状態でいるわけではありません。
皆さん好きな服を着て生活をしていると思います。
そして会員さんが知りたいのは着飾った状態ではなく「素の状態」だと思うんです。
私が結婚相談所をスタートさせて2人目の会員さんのエピソードなんですが、プロフィールに載せるための写真を送ってくださいとお伝えしたら、普段通りの私服で帽子を被っていて鳥と一緒に写っている写真が送られてきたんです。
正直最初は不安だったんですが、その写真しかなかったようなのでそのままプロフィール写真として掲載し、後日きちんと撮り直そうという話になったんです。
するといきなり5件くらい立て続けにお見合いの申し込みが入ったんです。
お気に入り登録も何十件も入りました。
そして私は「もっとビシッと決まった写真を載せればもっと増えるだろう」と思い、その会員さんには後日スーツを着てもらって写真を撮影して、鳥と一緒に写っている写真と差し替えてみたんです。
そうしたらお見合い申し込みもお気に入り登録もピタッと止まってしまいました。
なので一度スーツを着た写真を取り下げて、もう一度鳥と写っている写真に戻したら、またお見合い申し込みが入ったんです。
こういうエピソードがあるので、私は「プロフィール写真はフォトスタジオで」という考え方には少し懐疑的です。
フォトスタジオで写真を撮るだけで2万円近くかかりますし、そのほかにもヘアメイクしたり衣装レンタルしたりで5万円近くかかったりすることもあります。
お見合いをするときも毎回同じような金額をかけて会っていたらとてつもない金額がかかってしまいます。
それならプロフィール写真では普段通りの自分を見せておけば、お見合いに行く時にはプラス5,000円くらいお金をかければプロフィール写真よりもむしろレベルを上げられるので、少なくともお見合い相手に幻滅されることはないと思います。
リアンアモーレの強み
——他の結婚相談所と比較した場合の貴社の強みを教えてください
高木様:私自身が人が好きであるという点です。
ずっと営業の仕事をやっていて、そのときから物を売ることが好きなわけではなく、物が売れてもらえる歩合が好きなわけでもなく、人と話して1日が終わって最終的にそれが給料としてもらえることがやりがいなんです。
人と話すことがストレスになる人には営業の仕事って向いていないんですが、私は人と話したりとか自分の考えを人に伝えることがそもそも好きなんです。
そういう背景がある私がカウンセラーをしている、ということがまず一つの強みです。
それから、結婚に関する相談は当たり前なんですが、例えば既婚者の方から夫婦関係がうまくいっていないという相談だったり、彼氏がいるんだけどどうしたら結婚できるかなという恋愛相談だったりも無料で乗っています。
人の幸せのためであれば私は時間をつかいます。
格好をつけるわけではないんですが、最終的には人から言われる「ありがとう」のためにやっているんです。
例えば不動産の営業マンだったとき、家が売れて嬉しいというのもあったんですが、そのあとに入居をしてその方たちがその場所で幸せそうに暮らしているという事実が私にとっての財産でしたし、家を購入した人とアフターでお会いしたときに「高木さんこういうことがあったんです」みたいな他愛もない人とのつながりが好きで営業マンをやっていました。
開業のきっかけ
——結婚相談所を開業しようと思ったきっかけを教えてください
高木様:6年前に三浦市で土日に引っ越しのアルバイトをしていて、そこで知り合った後輩がいたんですが、この後輩は私の人生自体を変えてくれた後輩でした。
仕事によっては体力的に疲れることもありますし、人間関係でイライラすることもあるでしょうし、時には罵声が飛び交ったりすることもあると思うんです。
私自身も体育会系だったので自分が忙しいときにはイライラしてしまって同僚を叱ったりしてしまうこともあったんですが、どれだけ周りがイライラしていてもその後輩だけは常に明るく周りを活気づけてくれるような存在だったんです。
年は私よりも5個くらい下なんですけど、非常にリスペクトできる後輩でした。
ただ、そういう感情をその後輩には伝えることがないまま何年も付き合いが続いてきました。
その後輩には彼女がいて、私はその彼女とも元々繋がりがあって仲が良かったんですが、おととしの11月くらいに後輩から「僕たち別れます」と告げられたんです。
その後輩は当然落ち込んでいたのでおよそ1ヶ月間くらい色々と相談に乗っていたんですが、私は「2人の間に入ろう」と思って仲を取り持つことにしたんです。
過去にその2人と食事をしたときに結婚について聞いたとき、その彼女は「なるべく早く結婚したいけどしてくれないんです」という話が出たことがったんですが、そこからなかなか話が進展しなかったことが一つ別れを決める原因になったそうなんです。
なので私はその彼女に「もう1回チャンスをあげてくれないか」という話をしたら「少し考えてみます」とのことでした。
そこから半年くらい連絡がこなかったので結局ダメだったんだろうな・・・と思っていたら翌年の4月1日のお昼くらいに後輩から急に電話がかかってきて「僕結婚します」ということを告げてきたんです。
そもそも新しい彼女が出来たっていう話も聞いてなかったので、そこを飛び越して結婚をするっていうものですから軽くパニックだったんですが、「実は半年前に別れた彼女と結婚するんです」と言ってきたんです。
4月1日のエイプリルフールということもあって「どうせ嘘でしょ?」と言ったら「伝える日がちょっと悪かったんですけど、本当なんですよね」と言ってきまして、話を聞いているとどうやら真実だということが分かりました。
そしてその2人が別れる以前から私は2人に「結婚するなら仲人をさせてくれ」ということをずっと言っていたこともあり、後輩に「いつ結婚式やるの?」と聞くと「ちょっとお金ないんで結婚式は厳しいですね」っていうんです。
ただ、私は今まで後輩に対してまともに感謝の気持ちを伝えたことがなかったので、結婚式で仲人を務めることで、8年くらい付き合いがあった後輩に8年分の感謝の気持ちを伝えたかったんです。
私の中にはそういう思いがあり、どうしても後輩には結婚式をしてほしかったんです。
ですから「もし結婚式が出来ないなら俺に任せてくれ」ということを伝えました。
そして「その代わり彼女にはサプライズとして企画をするから協力をしてほしい」ということも伝えました。
そこから約3カ月くらい毎日後輩と連絡を取り合って企画を進め、会費という形で参加者たちからお金をもらうことでお金の問題も解決し、結婚式場をおさえ、いかに新婦にバレないように式場に連れてくるか、ということも綿密に打ち合わせをしました。
そして結婚式当日に、「結婚式はしないけど写真撮りだけはする」ということを新婦には伝えてあったのでウエディングドレスを着てもらい、フォトスタジオに呼び出すことに成功をしたんです。
そして、フォトスタジオは今改修工事をしているから申し訳ないけど結婚式場の方で写真を撮らせて欲しい、ということにして結婚式場に呼び出し、結婚式場に入るとそこには男女60名~70名くらいがみんな待っていてくれて、無事にサプライズが成功しました。
このサプライズを通して、沢山の感動がありましたし、そのご両家のご親族からも感謝されました。
その企画を通して人から感謝されることで自分の存在価値を見出すことができ、これを仕事としてやっていきたいなと思ったことが、結婚相談所を始めた大きなきっかけです。
「結婚」って、人が幸せになるためのスタートラインの部分なので、それに携われるというのはこれ以上幸せなことはないんじゃないかと思っています。
カウンセラーとして気をつけていること
——カウンセラーとして気をつけていることやポリシーなどはありますか?
高木様:素直に思っていることを伝える、嘘を言わない、です。
私が会員様に気を使うことは、その人にとって何の為にもならないと思うので。
それこそ、結婚をしてもらうためであれば、言うべきことを言った上で嫌われてしまっても仕方ないと思っています。
結婚相談所の役割
——婚活アプリや街コンなど色々な婚活ツールがある中で結婚相談所が果たしていく役割は何ですか?
高木様:アプリとか街コンとか婚活パーティーは、人と知り合うツールとして利用する分には全然構わないと思います。
自分自身を客観的に評価をして常に改善をしていくことが出来るのであれば、どこに行っても素敵な人を見つけることは出来ます。
逆に、他人のことばかり評価をする人だと、婚活アプリだろうが街コンだろうが結果は変わらないと思います。
結婚相談所というのは、自分を客観的に評価できない人に対してカウンセラーがアドバイスをする場所だと思います。
最後に一言
——結婚のプロとして結婚をしていない若者に一言お願いします
高木様:ギブアンドテイクというのは人として大切な要素です。
婚活だけでなく、仕事でもそうですし、家庭でもそうです。
例えば仕事なら「週休二日欲しい」とか「給料がもっと欲しい」といった望みがあると思います。
それに対してアナタはどこまで会社に対してテイク出来るのか、ということは意識しなければなりません。
自分がどういう人間なのかというのを知らなければ、相手に何かを求めることは出来ません。
自分磨きを常にしていれば、自分から選ぼうとしなくても、相手から選ばれるようになるはずです。
若い世代の人には、婚活はもちろん、それ以外のことでもギブアンドテイクということは常に意識して欲しいです。
まとめ
以上が結婚相談所リアンアモーレの代表である高木様のインタビューです。
結婚相談所の仲人様には「人をくっつけるのが好き」という方は多いですが、後輩様と彼女様の間を取り持ち、さらにはサプライズの結婚式を自ら率先して企画する、なんていう行動力を持った方には初めて出会いました。
時間もお金も労力もかかることなのに、そういう利害を度外視して後輩様のために動き出した高木様は、本当に人を結び付けるのが好きなんだなと実感しました。
そんな人好きの高木様のカウンセリングを、是非とも皆さんに受けてみてもらいたいです。
横須賀の結婚相談所リアンアモーレ・・・オススメです!